窓について思うこと

ハウスメーカー
みなみ
みなみ

こんにちは。今回は「窓について思うこと」を記事にしてみました。

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アルミ樹脂複合サッシと樹脂サッシ

新築戸建てで使われるサッシとして「アルミ樹脂複合サッシ」と「樹脂サッシ」があります。

(さすがにアルミオンリーのサッシを使う会社はほとんどいない。。。と思いたい)

アルミ樹脂複合サッシの例

(YKK AP エピソードII NEO)

特徴:室内側の窓枠が樹脂、室外側の窓枠がアルミです。

樹脂サッシの例

(YKK AP APW330)

特徴:室内外ともに窓枠が樹脂です。

次に各窓種ごとの普及率を見てみましょう。

 

(樹脂サッシ工業会HPから引用)

上の表は平成24年時点での普及率ですが、

アルミ樹脂複合サッシ:30%

樹脂サッシ:7%

となっており、アルミ樹脂複合サッシのほうが多く使用されていることが分かります。

(アルミサッシが62%もあるのは昔のお宅が多いからでしょうか)

みなみ
みなみ

さすがにアルミオンリーのサッシを使う会社はほとんどいない。。。と思いたい。(2回目)

それぞれの熱貫流率を比較

引き続きYKK APさんのサッシを使ってアルミ樹脂複合サッシ・樹脂サッシの熱貫流率を比較したいと思います。

※熱貫流率:部材の熱の通りやすさを表す指標(数値が小さいほうが熱を通しにくい)

エピソードNEO(エピソードII NEOじゃないのか??不明です。。。)

熱貫流率 2.33

APW 330

熱貫流率 1.31

熱貫流率で比較すると、熱の通しにくさは樹脂サッシ>アルミ樹脂複合サッシということが分かります。

それによって何が分かるのか?

みなみ
みなみ

重要なのは次の2点だと思います。

①冬季の結露のしにくさ

②窓表面温度

 

冬季の結露を防ぎたい

冬、窓に結露が発生しているのを見たことある人は多いと思います。

みなみ
みなみ

昔の家だと、朝は窓の拭き掃除から始まるなんて人もいらっしゃるのでは。。。

 

個人的に「結露をする窓」のデメリットは、次の4点かと考えています。

 

①拭き掃除が面倒

②カビが生えやすくなる

③室内の湿度を上げずらい

④構造躯体にダメージを生じる可能性

 

まず1点目の「拭き掃除が面倒」

これはもう言わずもがなで、忙しい朝の時間に仕事を増やすなと。。。

2点目、「カビが生えやすくなる」

お風呂と同様で、水滴が残ったままの場所はカビが生えやすくなります。

カビはそれ自体でも嬉しいものではないですが、カビを食べるダニも発生しやすくなります。

みなみ
みなみ

せっかくの新築にカビとダニが発生なんて嫌やわ。。。

3点目、「室内の湿度を上げずらい」

空気は温度によって保持できる水蒸気量が変わります。

(温度が高いほど保持できる水蒸気量が増える)

冬場、人間にとって快適な温湿度はだいたい「22~24℃、50%」が目安かなと思います。

問題は、この温湿度の露点温度(結露がはじまる温度)が10℃以上あり、外気温が0℃以下などの場合だと多くのアルミ樹脂複合ではサッシ枠が露点温度以下となり結露が発生してしまうことです。

結露を恐れて部屋を乾燥状態に保ってしまう。

このことが喉やお肌の乾燥にも繋がってしまいます。

みなみ
みなみ

今はコロナウイルスですが、毎年のインフルエンザもあるのでしっかり加湿した状態で過ごしたいですよね。

最後に4点目、「構造躯体にダメージを生じる可能性」

窓は単体で成立しているものでなく構造に固定されています。

(WELLNEST HOMEホームページから引用)

窓枠に結露が発生した場合、構造と固定している箇所にも結露が発生している可能性が高いです。

木材は乾燥していることが重要なので、結露はご法度です。

湿気た木材にカビが発生したり、シロアリを呼び寄せることも注意すべき点です。

みなみ
みなみ

長期間にわたって構造躯体を健全に保つために、結露とはオサラバしたいところです。

窓の表面温度

冬に窓から冷気が来るのを、なんとなく経験のある方もいらっしゃると思います。

壁が冷たいわ!という人は少ないと思いますが。。。

窓は寒さを防ぐのに弱点なのです。

(出典:YKK AP)

上記は窓ガラスの比較(単板とLOW-E複層)の画像ですが、窓枠の部分の色も全然違うのが分かります。

窓の表面温度を上げることで、冷気が家の中に伝わってくることを防ぐことができます。

これを考えた時、窓ガラスを複層(ペア)にしたり、トリプルにしたりすることが有効ですが、枠自体の性能を上げる(樹脂にする)ことも有効です。

温暖地ではどの窓がいいのか?

僕自身の意見では温暖地(6地域)であっても「樹脂サッシ」をオススメしたいです。

理由はここまで書いてきた内容です。

結露のリスクをできる限り低くし、家と家族の健康につながる!

一方、アルミ樹脂複合がダメかというと、一概にこれは言い切れません。。。

6地域と言っても結構冬場の平均気温に差があるんですよね。

ですが、少なくともサーモスX以上のアルミ樹脂複合サッシにしておくべきかと思いますし、逆にそれよりも性能の劣るサッシであった場合は、採用の根拠を聞いたほうがよいかもしれません。

「冬の朝、外気がこのあたりの最低気温になった時、室内が24℃湿度50%でも結露しないですか?」と。

結露が起こるかどうかは「住み方」によっても変わりますし、地域によっても異なります(6地域でも特に温暖な地域など)。

しっかりと根拠を説明してくれる会社・設計者を選びたいです!

逆に、、、この質問に「みなさん大丈夫ですよ」「聞いたことがありません」という返事をしてくる会社は要注意かと思います!

まとめ

みなみ
みなみ

難しいことは考えず、「窓は樹脂サッシ」と覚えておきましょう。

ということです(笑)。

できればあれこれ悩む前に「樹脂サッシが標準の会社」を探した方がいいかもしれません(笑)。本日は以上です!ではまた次回~。

 

 

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