換気システム悩んでます。
戸建て住宅の換気システムは大きく分けて第一種換気、第三種換気の2つがあります。
高性能な家を追求していくと第一種換気のメリット(熱交換器との組み合わせ)が魅力的に感じます。
そんな第一種換気の熱交換方式には顕熱交換式と全熱交換式があります。
漢字多すぎへん?
今回は全熱交換式の第一種換気システムに焦点を当てていきます。
全熱交換式とは?
簡単に言うと、温度だけでなく湿度も調整して換気してくれる熱交換器をつかったシステムのことです。
つまり、
夏:外がジメジメ→家に取り込む時には湿気をカット!
冬:外が乾燥→家に取り込む時には湿気をプラス!
特に冬場の乾燥にお役立ち。
寝起きに喉が痛いなんてことも無くなりそう。
全熱交換式換気システムの例
その1:ガデリウスインダストリーのフレクトシリーズ
北欧生まれのすごいやつ。熱交換素子が金属製なので大量の湿気もバッチこい。
ダイキンのアメニティエアコンと組み合わせてエアコン1台で家中快適(G-Air)。
ちなみに我が家はG-Airを検討中です。
その2:マーベックス澄家DCスーパー
床面に給・排気口を設置するのでメンテナンスが楽、また虫取りフィルターを屋外に設置する方式も優れていると思います。
その3:ダクトレス換気システム
写真はパッシブエナジージャパンのせせらぎです。
その1、その2はいわゆるダクト式の換気システムだったのですが、こちらは家の中にダクトを設置する必要のない構造になっております。
詳しくは各社のHPを参考にしてください。
ダクト式とダクトレス式どっちがええん?
ダクト式 VS ダクトレス式
ダクト式とダクトレス式を比較していきます。
ダクト式のメリット
・ダクトにより各部屋に確実に新鮮な空気を供給できる
ダクト式のデメリット
・初期費用が高い
・ダクトのメンテナンスにお金がかかる(5年ごとに20万とか)
ダクトレス式のメリット
・換気システム自体の初期費用はダクト式より安価
・ダクトのメンテナンスが不要
ダクトレス式のデメリット
・吹き抜けを作ったり、間仕切り少な目の間取りにしないと各部屋の換気がうまくいかない
・効率を考えると壁厚は200mm以上は必要(付加断熱が必要)
ダクト式とダクトレス式のメリット・デメリットは表裏一体
以上のメリット・デメリットを踏まえて30年スパンでの総額を粗々計算してみました。
詳細な計算は省きますが、初期導入費用に加えて月々の電気代、ダクト清掃費用、フィルターや熱交換素子の交換などなど考慮してみると、
ダクト式:30年で総額約670万円
ダクトレス式:30年で総額約570万円(付加断熱の工事費増も考慮)
その差、約100万円!
30年で100万円ということは、1年で3.3万円、1か月で2800円、1日で90円ぐらい。。。
なんともいえねぇ。笑
まとめ
ダクトレス、ダクト式で思いのほか違いが出ませんでしたが、それぞれについて採用を検討する際には以下の指針で考えてみてはいかがかと思います。
ダクト式がおすすめの人
・壁の断熱が充填断熱のみの人(付加断熱をしない人)
・各部屋を閉め切って使用する頻度が高い人
・吹き抜けを作らない人
ダクトレス式がおすすめの人
・壁に付加断熱する人
・間仕切りの少ない間取りの人
・吹き抜け作る人
・定期的なダクト清掃が面倒な人
ダクト清掃面倒だな。。ダクトレスにしたくなってきた笑
今回は以上です!ではまた~
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